【 HatmanDPSオーディオ民生機器モデル製作へ向けて】


第7話 新ジャンル確立


「やっぱりちゃんと音楽が聴きたいっ!」
これね、今の僕の唯一無二くらいの個人的な欲ですよ。
でね、もちろん生活環境などあるじゃないですか。
ウチだとわざわざリスニングルームを作るわけにもいかないわけですよ。
左右きっちりシンメトリックな配置にするだとか無理だし。
そもそも真ん中に座れない(笑)
でもね、規模は小さくてもいいからスピーカーでちゃんと鳴らした音楽を楽しみたいなと思うわけです。
しかもいくら大人な趣味とはいえ、そんなに派手にお金をかけたりも出来なくて、さてどうしたものかと思案したんですね。
再生機、プリアンプ、パワーアンプ、スピーカー。
基本的にはこの4段構成です。
再生機はCDデッキ、レコードプレイヤー、パソコンやスマホ、ゲーム機などなど。
プリアンプとパワーアンプは合体すると「プリメインアンプ」と呼ばれたりします。
パワーアンプとスピーカーが合体した「パワードスピーカー」、そしてプリアンプもパワーアンプもスピーカーも一体化した「アクティブスピーカー」というものもあります。
スピーカー単体でもメーカーによって大きさも値段も性能もピンキリです。
で、ですよ。
僕の本業は再生空間の音場を調えてバランスを取ったり意図的な印象を与えるように演出したりするものですが、元はといえばエフェクター製作家。
エフェクターって、楽器と楽器用アンプの間にインサートする機械なんですよ。
楽器用アンプはプリアンプとパワーアンプとスピーカーが合体したもの。
オーディオに当てはめると、エフェクターは再生機とプリアンプの間に挟むイメージ。
お、これってもしかして新しいオーディオの楽しみかたとして新ジャンルが確立できるんじゃない!?
…となり、ワクワクの芽がにゅっと出てきて、なにやら新しい扉が開いたのでした。
つづく!


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