【 HatmanDPSオーディオ民生機器モデル製作へ向けて】


第38話 高次元の狭間で


ステレオグラムというのをご存知でしょうか。
カラフルな砂嵐のような画像に小さな丸印がふたつあって、ちょっと寄り目にするなどをしてそれが重なって見えるようにして見たら何か別の絵が3Dで浮き出てくるというもので、立体視ともいいます。
あれの面白いところは「ちょっと寄り目にする」とか「砂嵐に別の絵が隠されている」、「それが飛び出して見える」などです。
それって普段ほぼやらない行動をすることで日常で感じない体験をするから面白いんですよね。
我々は縦横高さの三次元の世界にいて、そこに時間という概念の軸が足された世界にいるとされています。
自分の意思で時間を自由に往来できるならば四次元の世界ですが、生まれてから今回の人生が終わるまでは一応一方通行ということらしいので三次元の世界にいるとしましょう。
でも毎日毎日時間に追われて、時間に支配されて暮らしている人がほとんどなんじゃないですか。
一方通行とはいえ、そこまで時間に縛られて生きていると、その次元軸を強く意識しながら過ごしているともいえます。
となると、三次元デフォルトの世界にいようとするほど何かの軸を無意識にでも緩めないと疲れてしまうわけです。
我々は生存するにあたっての危険予知のための際に瞬間的に過敏にする軸を変化させながら生きているように思います。
例えば距離を感じるアンテナは車や自転車を運転するときは過敏に、部屋の中では物を取ったり誰かに話しかけたりするとき以外は穏やかだったりしますよね。
画面や本などが縦横メインの二次元である流れで、穏やかなときは周囲を見回すときにはさほど奥行きや迫り出しは気にせずアンテナは無視するくらいに弱めているように思えます。
見たいものがあって、そこに目を向けると、それ以外のものは見えているはずだけどきっちりと入っては来ないですよね。
それを模したのがカメラのピントとフォーカスかなと思うのですが、実は音でも同じようなことが起きているんですよ。
つづく!


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