【 HatmanDPSオーディオ民生機器モデル製作へ向けて】


第30話 環境にフィット


Hatmanオーディオは「聴く環境にフィットさせるエフェクター」です。
どんな聴き方をする人でも再生環境での影響は必ずあります。
「影響」って影の響き、でしょ。
光が当たってる側さえ良ければいい、ではないですよね。
その影響のおかげで良い響きがあるとも言えるでしょう。
その環境での影響を上手にコントロールして、聴く側も心地好く、周囲にもなるべく不快な響きを撒き散らかさない、というのがやりたくて「フィットする響き」を狙いました。
例えば聴こえないから聴こえるまで音量を上げちゃうなんて場合には、聴こえさえすれば上げちゃう必要は無くなりますよね。
聴こえるとは、耳に届くだけでなく、内容がちゃんと伝わるだとか響きを感じることで心地好さが得られるだとか、そういうことがやりたいわけですから、その部分が充たされるならば必ずしも過剰なエネルギーを無尽蔵に消耗し続ける必要はないはずです。
それは再生規模が変わっても同じこと。
大きく鳴らすにしても、空間の馴染みが善くなることで少ないエネルギーでも豊かに響く音に包まれます。
人によって欲しい質感はいろいろあるのがオーディオ。
楽しむ人が楽しむためのものですから、どんな状態も正解といえば正解。
でも納得いかない体感部分があれば、それがもしかしたら音色や定位や音圧などではなく響きかたや空気感だとしたら、Hatmanオーディオで解決できるかもしれません。
僕自身が聴いていて、そこをなんとかしたいと思って作ったものですからね。
現状「そういうものだ」と思って楽しんでおられるかたも、無意識にストレスを感じている場合もあります。
Hatmanサウンドの「再生環境に馴染んだ空気感の響き」で新たな聴き方の扉が開くかもしれません。
そのための機器同士の橋渡しとして、フィットさせるレベルを決めるツマミが「APB-02」には搭載されています。
つづく!


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