
【 HatmanDPSオーディオ民生機器モデル製作へ向けて】
第23話 憧れのあの人と
7年前の今日、彼に会って感謝と歴史に残るような名機を作ることを誓った。
あれから7年、もがき苦しむような日々を経て、楽器演奏者向けエフェクターとは違う世界で特殊音響機器のブランドを立ち上げることになるとは当時の僕も彼も、いちミリも思っていなかっただろう。
彼は誰かって?
彼の名前はロジャー・メイヤー。
かのジミ・ヘンドリックスに就いていた伝説のサウンドメカニックである。
憧れとは面白いもので、このお会いしたときに頂戴したお話は「楽器向けエフェクターではなくレコーディングやマスタリングなどのための機器を作れ」というメッセージでした。
国内のエンジニアさんたちからも業務用機器を作れとは言われていたのだが、当時の僕は楽器演奏者向けエフェクターに執着していて、なかなか受け入れられなかったんです。
しかしロジャーさんとお会いしたことで、世の中の動き的にも自分の人生的にも「このままでいいのか?」という分かりやすい疑問が真っ直ぐ刺さってきたのでした。
世界中の人に優しい音を届けたい。
こんなペースではダメだ。
そんな葛藤が続く中、大切な人が連続で次の世に逝ってしまい、自分にしか出来ないことがあるのなら出来る間にやるしかないのだ、という覚悟のもとに自分の名を冠したHatmanブランドを立ち上げました。
HatmanDPSという技術は世の中にある音が鳴る全てのものに有効に活用が出来るものです。
これから様々なシーンで、あるいは皆さんの知らない身近などこかで、ものすごく自然でストレスのないサウンドとして浸透させていきます。
いまご紹介しているオーディオ機器たちも、皆さんの日常が豊かでウキウキしっとりワクワクまったり出来るアイテムです。
憧れの大先輩サウンドメカニックのロジャーさんからもらったエールを胸に、僕の想いを真っ直ぐ形にしました。
アナログ回路の手作り音響機器の良さを是非味わってください。
つづく!