
【 HatmanDPSオーディオ民生機器モデル製作へ向けて】
第22話 制御して鳴らす
再生環境や規模が一番小さい、デスクトップやニアフィールドでゆっくりじっくり楽しみたいかたはエントリークラスのモデル『APB-01』がオススメです。
お部屋のサイズに対してアンプの拡声能力が大きすぎるケースってわりと頻繁に起こります。
アンプのボリュームをぐいっと上げたら、そりゃあ迫力も出ますしお部屋じゅうガンガンに鳴りますけれども、聴くのは自分だけだとか、ご家族ご友人や恋人さんせいぜい数人だとするならば、音のエネルギーは聴く人がそれぞれの位置で満足する程度に出ていれば充分だと思うんですよ。
ある意味それの最たる環境がヘッドフォンやイヤホンかなと思いますが、今はちょっとその件は置いておいて。
自分が満足する程度というのが厄介で。
全身で音圧を浴びたい人はそもそも防音・吸音・反射音などをしっかり計算して対策が施されたお部屋とかでない限り、薄い壁一枚でお隣の物音も聴こえている環境では無理な話です。
さすがにそれは無理でも、音源の中に染み入るような質感が拾えたり、記憶が呼び覚まされたり、想像力が掻き立てられるような音に包まれたら違った楽しむ聴き方になると思うんですよね。
HatmanDPSテクノロジーの基礎能力は「音場エネルギーの制御」です。
スピーカーから飛び出した音が空気を伝播して耳や身体に届く、その響きの様子をコントロールする目的がメイン。
ほかには聴かせたい人以外の物質物体には届かなくてよい場合にその余剰ぶんのエネルギーをコントロールして質感再生に活用させるなどがあります。
それらをうまく使って、デスクトップ周辺であったり、数畳のお部屋で寛ぐ範囲でだけ、音量は小さくとも濃く鳴らすなどが出来たら帰宅後の夜でももう少し楽しめるし嬉しいなと思ったんですよね。
なのでそれをそのまんま作りました(笑)
それが『APB-01』です。
僕がハンドメイドのエフェクター製作職人であることをご存知ないかたも大勢いらっしゃることかと思いますが、アナログ回路の手作り品になります。
アナログ、いいですよ。
作るのは大変ですが(笑)
つづく!