【 HatmanDPSオーディオ民生機器モデル製作へ向けて】


第14話 不安を取り除く


僕は人や社会が抱える様々な課題を音というファクターで解決に導けるようにしていきたいのです。
そのうちの主たるテーマとして「不安の緩和、出来れば解消」があります。
「不便や不満に対する緩和や解消」は既に音の世界で実用化されているものはたくさんあります。
僕はもっとパーソナルな日常の「人々が抱く不安」の尺度で、音の力でどうにかしたいのです。
そうすると生活や将来に向けての安心や安全につながります。
不便を便利にしたり不満を満足にすることは素晴らしいことではありますが、僕はどちらかというとそこよりも日々の生活に潜む大小様々な不安を少しでも取り除くことをやりたかったんですね。
HatmanDPSプロジェクトでの活動ではエンターテインメントやアミューズメント、アートなどのほかに福祉関係やウェルビーイングを目指した環境作りなど多岐に渡ります。
今のテーマはオーディオを楽しむ生活を実現させるための機器を開発しましたよ、というお話をしていますが、これはなにも「楽しくいい音が聴けますよ」というだけでは終わらせたくない想いがあるのです。
例えば狭い個室があり、それよりもうんと広い音場に感じられるサウンドが響いていれば、閉所恐怖症のかたやエコノミー症候群になりやすい環境で働くかたなどのストレス緩和につなげられたりするかもしれないですよね。
HatmanDPSの特殊音響の力で他の恐怖症や持病疾患などのトリガーを起させにくくすることだって出来るかもしれないじゃないですか。
もちろんそこには医の付くものも絡んできますから、根拠の検証など難しい問題をたくさんクリアしなくてはならないでしょうけれども、おまじないが効くレベルでもいいですから、なにかお役に立ちたいのです。
植物農作物がよく育つかもしれない、父や祖母の癌や認知症を抑えたりやっつけたり出来たかもしれないじゃないですか。
そんなの出来っこない、と思った人にはそういう世の中が用意されていて、出来ると思って進んだらそんな未来を迎えられると思うのです。
僕は自分を信じます。
つづく!


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